「和食ではんなり」by和食マイスター養成講座

2014年4月18日

思いやりの心~日本の作法

和食講座では、日本食そのものだけでなく、
料理に関連する道具、調味料、焼き物(器)など幅広く学びます。

料理を頂くときの作法
箸や器の持ち方・並べ方はもちろん、
お客様をお招きするときの席順もその一つです。

一般的に上座は
1.出入り口から遠い奥の席
2.床の間の前
3.長卓の場合は中央の席

ですが、時には例外があります。

1.たとえば、奥の席に座った場合に
美しい庭園などの景色が背になって見えない場合などは
外の景色が満喫できる出入り口側に座っていただきます。
「こちらの方が眺めがよくなりますので」との一言が大切です。

2.床の間が奥の中央でなく、右側にある場合は
右側に出入り口があっても右側が上座となります。

では、2番目以下の席はとなりますと
1番目の人の左側(反対側から見ると右側)→ 右側
以下同様に左 → 右という順になります。

140418-01.jpg

円卓の場合もこのルールが活きています
出入り口から一番奥に座った人の左側に2番目
右側が3番目というふうに移動し
出入り口に一番近い席がもちろん末席となります。

140418-02.jpg

このルールを頭に入れておけば、いざという時に役立ちます。

140418-03.jpg礼儀作法に厳しい伝統芸能の世界
歌舞伎座地下1階フロア


ご招待された時は
1、玄関先でコート類は脱いでからチャイムを鳴らす
2、玄関で靴を脱ぐ際は、まっすぐ脱いで上がってから
亭主に真後ろを向けないよう斜めに膝をつき、靴の向きを逆にして揃える
3、入室の際は、床の間のある方向とは反対側の足から入室
4、着席時、座布団に両膝を軽くのせてから膝行で着席
5、退出時は、座っていた座布団をひっくり返す
(次に座る人に対する礼儀=人が座っていたぬくもりをなくすため)

3世代同居が一般的だった1950?60年の日本では、
毎日の挨拶やこのような作法は幼いうちから
事あるごとに何度も何度も注意され
両親よりも祖父母との会話から自然に学んだものです。


このような席順の基本を覚えておけば
会社勤めをした時にも役立つはずです。

取引先の方がいらして会議室にお通しするとしましょう。
肘かけと背もたれのある長椅子などの場合は
長椅子の方が上座となり(ゆったりとすわれるから)
次が肘付きの椅子です。

出入り口から遠い席が基本ですが、
部長クラス以上の執務室(個室)の場合は
執務机のある方が下座
となりますので要注意。

タクシー(ハイヤー)に乗った時はどうしましょう
運転手の真後ろが1番上座
もちろん運転手の横(助手席)が1番下座ですが、

乗客が3人以上4人の場合は、
運転手の真後ろ → 助手席の真後ろ → 後部座席中央 → 助手席の順ですが、
1番奥は乗りにくいので、上司(客)が躊躇するようならば
「乗り降りの楽な方がよろしいですか?」と一言添えて
最後に乗っていただくのもありです。

140418-04.jpg

ただし、運転者が仲間内(ゴルフなど)の場合は
1番の上座は助手席となりますので要注意。

電車や列車では
進行方向向きの窓側 → 同通路側 → 逆方向の窓側 → 同通路側の順です。

要は、どこが一番快適であるか
相手を気遣う「おもてなしの心」を大切に
行動すれば間違いないように思います。

140418-05.jpg新宿御苑の河津桜2014.2.23撮影

ジュニア和食マイスター
アクティブ野菜ソムリエ
江戸東京野菜コンシェルジュ
鈴木 規世枝


*~*~*~*~*~*~*~*
和食マイスター養成講座
http://washoku-m.jp/
*~*~*~*~*~*~*~*

<< 前のページへ  |  ホーム  |  次のページへ >>

最近の記事

カテゴリー

月間アーカイブ

このサイトのRSSを購読