「和食ではんなり」by和食マイスター養成講座

2014年2月21日

日本が失いつつあるもの~モース展から学ぶ~

昨2013年は、
伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮の年であり
和食が世界無形文化遺産に登録されるという
日本の日本らしさが浮き彫りになった年でした。

開館20周年となる江戸東京博物館の
記念特別展「明治のこころ(モースが見た庶民のくらし)」
を観て気付いたことがあります。

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江戸東京博物館ロビーの大熊手

全米最古と言われるピー・ボディ・エセックス博物館と
ボストン美術館に収蔵されているモースコレクションが
同時に展示されるのは史上初というので
平日なのに混雑しています。

エドワード・シルベスター・モース(1838~1925年)は
貝(シャミセンガイ)の研究目的で来日し、
大森貝塚の発見者として有名ですが

日本の庶民のくらしや心根に魅せられ
1877年(明治10)から3度も訪日しています。

展示品は、新品ではなく使っていたものを譲り受けたものが多く
モースが初めにカタカタという音と
履きグセに関心を示しスケッチしたという
「下駄」には当時の土まで残っている!?

日本人の生活すべてに興味を持ち
江戸時代の櫛・笄(こうがい)・簪(かんざい)はじめ
明治~大正~昭和にかけての庶民の暮らしの中の
ありとあらゆるものが収集され大切に保管されていることに
モースの日本と日本人、物への優しいまなざしが感じられます。

130年前のくらしを彩る品々の中でも
「海苔」「金平糖」「かつお節」など
食品の保存の良さには驚きです。

そして
"日本人は子供をとても大切にする"
"子供への接し方が優しい"
と訳された紙が所々に貼られていました。

昔の大人は、
自他を問わず子供を叱りつけるけれど、
逆に見守り続けていました。

今はどうでしょうか。
同じ日本なのに、時を経て
我が子への虐待が紙面を賑わしている悲しい現実を
日本人としてとても恥ずかしく思いました。

両国と言えば何といっても
国技大相撲と国技館。

国技館の周囲には現在12の相撲部屋があり、
ちゃんこが食べられる店も健在です。

「ちゃんこ」とは相撲料理の総称で、
力士の間でつくられる食事一般の呼称。

ちゃんこ鍋の考案者は、
明治を代表する名横綱「常陸山」といわれています。

弟子が増え、食事の支度を簡素化した結果ですが
「同じ釜の飯を食う」という連帯感と
「栄養バランスの良さ」を兼ね備えた理想食。

JR両国駅近くの「両国観光案内所」で訪ねたところ
一番近場の「ちゃんこ巴潟」を教えられ、
「すみだ観光まる得BOOK」(クーポン券つき)を渡されました。

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平日のみのサービスちゃんこ
(鶏そっぷちゃんこ)

角界では、代表的なちゃんこ。
(鶏は常に2本足で立っていて手をつかない=勝ち=白星)
鶏ガラスープの醤油味(そっぷ煮と言う)
食後のコーヒー(160円)はクーポンサービスで
日替わりちゃんこは840円。
女性客も入りやすい落ち着いた2階席。

少し歩くと
江戸時代「相撲発祥の地」を証しする力塚や
鼠小僧次郎吉の墓がある回向院(えこういん)。

赤穂浪士が討ち入りした吉良上野介の屋敷跡もあります。
当時の86分の1の広さしかなく
現在は墨田区立本所松坂公園となっています。

芥川龍之介が学んだという両国小学校
勝海舟生誕の地など・・・。
歴史を感じさせる土地「両国」

和食が世界無形文化遺産登録となり
今後ますます世界中から注目を集めることになる日本。
2020年の東京オリンピックに向け
街の整備や近代化が行われることでしょうが・・・。

「お・も・て・な・し」の心を忘れない
日本らしさを失わない国であってほしいものです。


ジュニア和食マイスター
野菜ソムリエ
鈴木 規世枝

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和食マイスター養成講座
http://washoku-m.jp/
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