2011年5月13日
心を育む炎のちから
いつも和食マイスター公式ブログ"和食ではんなり"を
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
本日のブログ記事を担当させていただきます、
ジュニア和食マイスター(渋谷3期)の猫本真智子と申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。
私の住む広島の街は、
春から初夏へと季節の移ろいを
感じさせるように、木々たちがいっせいに
緑豊かに芽吹いています。
ふと、お庭に咲く花々に目を向けると、
そこには、空に伸びるように咲く"ハナミズキ"と
小さな実を沢山つけた"梅の木"がありました。


どんな時も、
歩みを止めることなく芽吹く命に、
たくましさや力強さを感じて、なんだか勇気をもらいます。
さて、本日のブログタイトルは、
「心を育む炎のちから」。
早速ですが、和食で大切なことの一つに、
「五味五色五法(ごみごしきごほう)」
という基本的な考え方があるのをご存じですか。
「一汁三菜」(ご飯、汁もの、三種類のおかず)の献立
を基本とする和食において、この「五味五色五法」の考え方を
取り入れることによって、味覚の美味しさだけでなく、
目でも美味しさを味わうことの出来る、
栄養バランスの取れた献立を作ることが出来るとされています。
ところで、「五味五色五法」とは?
ご存じの方は、ちょっとおさらいする気持ちで
食材の味付け、色味、そしてそれらの食材をどんな風に
調理したら美味しいかな?と想像しながら、読んでみてください。
・五味(味覚)・・・ 甘味 / 辛味 / 塩味 / 苦味 / 酸味
・五色(色彩)・・・ 赤 / 青 / 黄 / 黒 / 白
・五法(調理法)・・・生 / 焼く / 煮る / 蒸す / 揚げる
この和食における「五味五色五法」は、
中国の「陰陽五行説」の理論から生まれました。
実は、難しいことではなくて、お弁当の献立を考える時や
調理する時、さらに、お料理を盛りつける時などに、
自然とこの「五味五色五法」を実践していることに
気づかされると思います。
また、"五色"の一つである"黒"は、
古来より邪除けの色とされていますが、
例えば、ひじきや黒豆、黒胡麻など食卓に黒色が加わると、
全体的にメリハリの効いた美しい印象を与えてくれるので
何とも不思議です。
さらに、和食の調理法である
"五法"「生・焼く・煮る・蒸す・揚げる」について考えてみると、
日本人は古来より、火をおこし、和食を作ることを通じて、
"五感"や"感性"を磨き、同時に"和の心"を
育んできたのではないかと感じます。
なぜなら、日本人は、炭火で魚を焼く時には、
「強火の遠火」と言って、手早く魚の旨みを閉じ込め、
ほどよい焦げ目をつけながら焼くという知恵を生み出し、
非常に繊細な感性で"火加減"を見極めることが出来るからです。
そして、食す相手のことを考え、美味しい香りと
食欲をもたらす焼き魚を作り出しました。
そして、古代の先人達が炭火で毎日、調理していた時代と同じように、
ガスの炎で調理することで、作る側も食べる側も
炎の色や温度を目で感じ、食材を炒める音や、美味しそうなにおい、
出来たての美味しさを味わう瞬間にも、自然と"五感"や"感性"が
磨かれているのだと思うと、料理する時間も食べる時間も
人生において、本当に大切な時間のように感じます。
子どもから大人まで、何かと慌ただしい現代社会ですが、
料理を作る時間、そして食べる時間を惜しむことなく、
私も"心を育む炎のちから"を実践する一人として、
料理すること、食べることをこれらかもずっと
楽しんでいきたいと思います。
最後に、話は変わりますが、
もうすぐお月様は、満月のときを迎える頃でしょうか。
私も夜空を見上げて、お月様に
精一杯の祈りを捧げたいと思っています。
東北への思いを一つに、
日本中がこれから先もずっと、
心ひとつになれますように。
ここ広島の地から、願いを込めて。

※写真(一番下):先日、広島を代表する観光名所であります
"安芸の宮島"に行って参りました。朱色の社殿が美しい
世界遺産の厳島神社、その先に見えるのは、大鳥居です。
瀬戸内海の穏やかな海や山、そして美味しい水。
それらの恵みが生んだ海の幸、山の幸の美味しい味覚。
夜になれば、頭上に輝く満天の星空。
日本の自然美、瀬戸内の心・魅力があふれる広島へぜひ
遊びにいらしてください。心からお待ちしております。
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。
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