ベジフルライフ・ストーリー〜野菜ソムリエの活躍〜

上明戸 華恵さん(野菜ソムリエ)

野菜ソムリエ仲間と連携をとって、青森の農業を元気にしたい!

●アナウンサーとして育ててくれた農家さんに恩返しを


上明戸華恵さん
(アクティブ野菜ソムリエ認定)

 青森県で上明戸華恵さんといえば、誰もが知っている売れっ子アナウンサー。新人時代から地元密着の姿勢は変わらず、その地元への愛が彼女のもう一つの顔、アクティブ野菜ソムリエとしての活動の原動力となっています。

 「アナウンサーとして青森の農業に関する取材の機会に恵まれ、多くの農家の方々とふれあいました。『おいしい』『楽しい』だけじゃない、農政など難しい問題を考えさせられる場面もありました。また、ラジオ番組のリスナーには農家さんが多いのです。農作業しながら私の番組を聞いてくれていて、音楽リクエストには作物の実り具合や天候の心配などが添えられていたり」

と、仕事を通して農業への興味を増していったという上明戸さん。
もともと農業の盛んな十和田市出身。お父様が農業高校にお勤めだったこともあり、小さな頃から農業は身近なものでしたが、アナウンサーとして青森の農業に接するうち、

「新人の私をこれまで温かく見守り育ててくれた1番のリスナーである農家の方に、恩返しがしたいと思うようになったのです」。


●青森の農業のためにできることを模索して


JA十和田で長芋の貯蔵風景を見学。貴重な体験です

アドバイザーを務めたイタリアンカフェにて。ミニ講座と食事会を開催、大好評でした

 結婚を機に局アナからフリーランスに転向し、人生の転機を迎えていた頃でした。かねてから興味があった食を学びたいと、調理師免許を取得したのもこの頃。そして

「青森の農業のために何が出来るかわからないけれど、野菜について勉強することで何か見えてくるかもしれない」

と、ジュニア野菜ソムリエコース受講を決意。

「ジュニア野菜ソムリエを取得後、やりたいことは見えてきましたが、もっときちんと情報発信できるよう、また今後どう活動していくか方向性を見つけるためにも、中級の野菜ソムリエ、ベジフルビューティセルフアドバイザーを続けて取得しました」。

 その過程で「私ができること・やりたいこと」が見え始め、ベジフルコミュニティあおもりを立ち上げた上明戸さん。

「資格を取っただけでは不十分ですし、一人ではやれることも限られてきます」

と、コミュニティのメンバー100名と「青森の農業応援隊」を結成し、地域イベントで青森野菜・果物の魅力を発信するボランティアなども行うように。
 アナウンサーという職業柄、人前で話すことはお手のもの、そのうち野菜講座の講師や、イタリアンカフェでの野菜アドバイザー、化粧品会社での「野菜果物と美肌の関係」講師などの話が舞い込むようになりました。



●野菜ソムリエ仲間と連携をとってより大きな取り組みを


「おいしい十和田キッズソムリエ」の一場面。子どもたちも興味津々

実際に畑で農作物に接すると、子ども達の目がキラキラと輝きはじめます

 そんな活動が認められ、2008年にはアクティブ野菜ソムリエに。順調に野菜ソムリエとしての活動の場を広げている上明戸さんですが、

「資格取得はスタートでしかありません。仕事の充実や収入につなげるにはもっと知識と経験を蓄えなければならないし、それを地域農業の活性に生かしてこそ意味があると思っています。今後もいっそうスキルアップしていかなくては」

と、謙虚に語ります。
 そして上明戸さんが特に大切に考えているのが、資格保持者のネットワーク。

「つながりを持つことでより大きな取り組みができると思うのです。野菜ソムリエ各自が個人で活躍しながら、連携をとって青森全体の元気につながる大きな活動もできたらいいなと思うのです。そのきっかけ作りのお手伝いに力を入れていきたい」

 そんな想いで最近立ちあげたのが『おいしい十和田キッズソムリエ』です。子ども達が実際に畑や流通の現場を訪れ、楽しく面白く実体験し、全5回の講座を受講したらお楽しみのプレゼントが貰えるという内容で、それぞれの現場のプロは、ネットワークのメンバーたち。そしてそこに共通するのは、地元キッズに青森のおいしい野菜や果物を知ってほしいという地元への愛。
上明戸さんの目指すものが、次第に形になってきているようです。今後の上明戸さんの活動と青森の農業から、ますます目が離せません。




○上明戸華恵公式ウェブサイト:フリーアナウンサー、司会、リポーター、ナレーター
http://www.kamiakito.com/
文:ジュニア野菜ソムリエ 尾崎美鈴
写真提供:上明戸華恵さん