30,000人のベジフルライフ〜野菜ソムリエの活躍〜
30,000人のベジフルライフ〜野菜ソムリエの活躍〜織本 真理さん(シニア野菜ソムリエ)

織本 真理さん(シニア野菜ソムリエ)

確かな知識とチームパワーで生活者をサポート

●「熱しやすく冷めやすい性格」がなし得たステップアップ


シニア野菜ソムリエ 織本真理さん

 自宅の庭で野菜づくりをするうちに「どうせやるなら関連する資格を取ってみよう」とジュニア野菜ソムリエにチャレンジしたのが野菜ソムリエの資格との出会い。そして、勉強するのなら最もハードルの高いシニア野菜ソムリエをめざそうと、一気にシニア野菜ソムリエまで駆け上がった織本さん。

 広告企画制作&デザイン会社経営というハードスケジュールの中での短期間でのステップアップでしたが、
「熱しやすく冷めやすい性格なので狙うは一発合格。運も良かったのかもしれませんね。シニアのコースは試験や講義はもちろん、課題提出では毎回徹夜で取り組むなど大変でしたが、仕事で理解しているはずのマーケティングも、野菜という新たな視点から学ぶことができ楽しかったし、そこから得たものも大きかったです」
と振り返ります。



●家族の健康を支える食、そして誰にでも優しいレシピ


レシピ提案初挑戦で最優秀賞に輝いた「くわいと甘塩鮭のチヂミ風」

 2009年12月に、「野菜ソムリエコミュニティさいたま」が農業振興センターと共催した、くわいの消費拡大のための料理コンテスト「くわいクッキングスタジアム」にオリジナルレシピを初出品、見事最優秀賞に輝きました。

 それまで「調理の際に計量したことがなかった」という織本さんにとって、自分の意外な一面を発見した出来事であり、このコンテストを通した生産者さんとの出会いは、特産品の販売拡大やレシピ開発など新たな目標も見つかる機会となりました。



コロンとした形がかわいい「くわいクッキングスタジアム」のトロフィー

「材料を数量化したレシピを作ったことがなかった」と言いつつも、料理は大好きという織本さん。広告企画制作会社経営というハードな生活の中、ご本人と家族の健康を支えてきたのは織本さんが作る家庭料理。栄養面の勉強も独自に重ねてきました。

「仕事をしているからこそ家族の健康は大切」と、毎日の料理はもちろん、梅干や季節の漬物も自分で作るという手作り派。自宅に2台ある冷蔵庫にはたくさんの下ごしらえ済みの食材がストックされているそうです。

 織本さんのレシピは「いつでも、誰でも、簡単に作ることができる」のが基本。「レシピを作成する際には、野菜・果物を含め、常に身近にある食材を利用することを心がけています。ひとつでも近所で買えない材料がレシピに入っていたり、味が想像できないような珍しいものだと作るのが億劫になるから」と考えています。優しさのこもったレシピには、織本さんの思想が映し出されているようです。



●ジュニア野菜ソムリエ以上の資格取得者で構成する「クリエイティブチーム」の立ち上げ


「くわい」の生産者さんとの試食会。生産者さんとの交流では新たな気づきも多い。

 「野菜ソムリエとしての活動はシニアの資格を取得してから」と考えていたため、まだ具体的な成果を出していないと言う織本さん。なぜ活動はシニアを取得してからと思われたのか伺ってみると、

「何をするにも知識が必要。そして社会的信用という面でも資格は知識の保証になります」

と明快な答えが返ってきました。そんな強い意志を持ち、活動を始めようとする織本さんの会社は、「企業様の商品の魅力や、その商品から得られるベネフィット(便益・恩恵・商品のメリット)を生活者に伝え、購入いただくためのコピー開発やデザインを行うこと」がメインの仕事。

 その中で野菜の魅力を伝える際にも言葉や文字に加えビジュアル化することが重要と感じ、強みである「総合的なコミュニケーションスキル」をグループパワーで生かすために、野菜や果物、食・健康・料理の知識を持った、クリエイティブチームを立ち上げました。



自社内に立ち上げた「野菜ソムリエクリエイティブチーム」 のメンバーと織本さん(中央)。

 このチームでは、プランナーやコピーライター、デザイナーもジュニア野菜ソムリエの資格を取得。様々な食の課題に取り組めるチームにしていくには、野菜・果物を含め専門知識が必要不可欠である、という織本さんの方向性が反映されているのです。

「チームには子供がいるメンバーもいるので、楽しい食育ツールの提案などもできると考えています。立ち上げたばかりなので成果が出るのはこれから」
と織本さんは慎重に語ります。



●確かな知識で生活者を後押し

「野菜ソムリエに興味のある方ならレシピ提案だけで足りますが、一般生活者には課題解決のための商品や周辺情報など、もっと後押しするものが必要。会社である以上、確かな知識をもってきちんとした仕事がしたいですね」

と話す織本さん。そこで役立つのが野菜ソムリエ講座で得た知識や視点。それらを生かして企業や自治体と生活者をつなぐコミュニケーションツールや商品開発、特産品のブランド化や販売拡大などのお手伝いをしていきたいと、目標を語ってくださいました。

 ビジネスマンらしい冷静な状況分析力だけでなく、「スーパーでの買い物は、様々な方々の食生活を映しているので、仕事にも野菜ソムリエの活動にもプラスになることがいっぱいで楽しいですね」というように日々の生活の中で感じることも大切にしているシニア野菜ソムリエ・織本真理さん。シニア野菜ソムリエとしてのたしかな知識と視点を生かした今後の活動に、注目せずにはいられません。





○ホームページ 株式会社織本真理企画室
http://www.oriwipps.co.jp

文:ジュニア野菜ソムリエ 原神千枝
写真提供:織本真理さん