ベジフルライフ・ストーリー〜野菜ソムリエの活躍〜

木下かおりさん(野菜ソムリエ)

野菜果物と囲碁のベジフルコラボレーションを企画する木下 かおりさん

もしかしたら野菜が好きかも?きっかけはグルメ探訪に

野菜ソムリエ木下かおりさん
野菜ソムリエ 木下かおりさん
(アクティブ野菜ソムリエ認定)

 趣味がグルメ探訪という木下さん。レストランで頼むメニューも、自宅で作る料理も、気がつけば野菜中心メニューだったとか。
 「あれ、私ひょっとして野菜が好きなのかな?それならば勉強してみようかな?」と、始めの一歩は単純な事がきっかけとなり、野菜ソムリエの勉強を始めたそうです。

 もう少し極め探求したいと受講したマイスター講座では、野菜果物の魅力だけではなく、気持ちを共有する多くの仲間との出会いもありました。
 生産者、卸業、流通関係、そして生活者と、携わる角度は違えども、野菜果物で共通の話しが出来ることの楽しさ。
 多方面から見る事ができ、野菜の話しをする事であらゆる面で刺激を受けたそうです。

「今でもマイスターの同期とはよく会って情報交換しています。このメンバーに出会えた事は、私の大切な財産ですね。」

友人からの強い勧めで料理教室を開催

春のお料理教室の風景
春のお料理教室の風景

  もともとご自宅に友人を招き、パーティーをする事が好きだった木下さんは、資格取得後は、更に野菜にこだわったメニューを振舞うようになったそうです。野菜中心メニューから食卓は華やぎ、参加者からは笑顔が溢れ、会話も増します。「野菜がこんなに美味しいなんて!」とすぐに大評判。
 友人達からの強い勧めもあり、ご自宅での料理教室を主宰するようになりました。

お料理教室「facile(ファシール)」はフランス語で「簡単」という意味。

「素材の味を活かした美味しいお料理を、オシャレに簡単に作りましょうというのがコンセプトのお料理教室です。野菜の持ち味を生かした、フレンチイタリアンを主に教えています。美味しいものを食べると、身体が自然に健康になっていくのが分かります。これが野菜の魅力なのかも。本当に不思議ですね・・・・」

若鶏とシャンピニオンのクリーム煮 サフランライス添え
若鶏とシャンピニオンの
クリーム煮 サフランライス添え
お魚のファルシ オニオンクリームソースで添え
お魚のファルシ
オニオンクリームソースで
あめ色タマネギのクレープ包み
あめ色タマネギの
クレープ包み

 同じ野菜でも品種の違いや調理法で料理が大きく変化したり、自分の求める味を追求する 為に様々な品種を食べ比べしたりと、探究心が今まで以上に倍増したそうです。しかも、その経験が「知識」として頭の中に自然と入ってくるようになったとか。
  「メモを取らずとも、知識が入っていくって凄いことですよね。」
 もちろん調理の後は、使用した野菜のレクチャーも欠かさず行っています。この教室開催がきっかけとなり、NHKの食彩浪漫にもご出演されました。
 「私の母も野菜好きで、子供の頃は毎回様々な形で野菜が食卓に並びました。レタスがお花のように盛り付けられたり、ニンジンのグラッセなどが動物の顔になって出てきたり、とにかく工夫する母でした。今で言えば家庭内での「食育授業」ですね。この幼少時代の経験も、今では私の食生活に大きく役立っていると感謝しています。」

協力しあって作り上げたい

コミュ二ティ発足パーティーにて司会の様子。
コミュ二ティ発足パーティーにて司会の様子。
2007年8月コミュニティイベント風景
2007年8月コミュニティイベント風景

 個人でだけでなく、もっと多くの野菜ソムリエ仲間と協力しあえたらと考えていたところ、「ベジフルコミュニティTOKYO」が立ち上がり現在は代表を務められています。
「せっかく取った資格ですので、みんなで協力しあって「なにか」を作り上げることができたらいいな。というのが私の希望です。」
 収穫体験や食べ比べ講座等、参加型のイベント企画をしたり、食育授業や野菜講座講師の依頼もそれぞれの得意分野を活かし、コミュニティーのメンバーでこなしながら、活動範囲を広げていらっしゃいます。
「小さな活動が、徐々に大きなものに広がっている感覚を覚えている」と話す木下さん。一緒に活動をする「ベジフルコミュニティTOKYO」のメンバーは、約150名程に増えました。

本業とのコラボレーションも模索中

TV囲碁講座(「レッツ☆マスター!囲碁ワード」講師)
TV囲碁講座(「レッツ☆マスター!囲碁ワード」講師)

 そんな木下さんの本業は、「囲碁インストラクター」。 「脳の発育に良い」とのご両親の勧めで13歳から囲碁を始められ、現在はTVの囲碁番組出演や監修、囲碁イベントの司会や講座の講師として、その魅力を伝授。生徒は2歳から98歳と年代を超え、学校やカルチャースクールなどでも講座を担当されています。  そこで思いついたのが、囲碁と野菜とのコラボレーション。一見無関係な組み合わせに思いますが、

「お子さんに囲碁を教える間に、お母さんには野菜のレクチャーをしたいんです。一緒に講座に来てもらい会場では別々に学習する。仕切りは両方出来ますので時間を有効活用したコラボ企画がしたいですね。」

 また囲碁大会の上位者には、手作りのレシピ付きの野菜を贈呈し、 「今日はこんな野菜を貰ったよ」と、家庭に帰ってからも奥様や家族との会話からさりげなく野菜の魅力を伝えられたらと、考えていらっしゃいます。

 女性囲碁ファンが少ないからこその逆転のアイデアも、木下さんの発想力の豊かさによるものです。そんな小さな活動がいつしか広がりをみせ、異業種間でありながら「食」を通しての大きな広がりを楽しみにしている木下さん。

「いろんな人と、美味しいものをいただく楽しさを共有して行きたいです。だって食べる事は生きることですものね。」
野菜ソムリエ+囲碁師の枠を超え、食べる事から野菜果物の魅力を発信する木下さんは、自信に満ち溢れた明るい笑顔が輝いています。

文章:ジュニア野菜ソムリエ 香月 りさ
(写真提供:木下かおりさん)

※この文章は2008年1月9日に掲載された内容です