菜果図録
菜果図録Vol.35 ぶどう

Vol.35 ぶどう

秘めたる抗酸化パワーに期待、ぶどう

秘めたる抗酸化パワーに期待、ぶどう

実の表面の白い粉「ブルーム」が鮮度の目印

 ぶどうの品種は、ヨーロッパ種、アメリカ種、交雑種と大きく3つに分けられ、日本では生食用の交雑種が主流のようです。
また、皮の色によって、「黒系」「赤系」「青系」にも分けられます。

 ぶどうのおいしさは鮮度と比例します。軸がしっかりとしていて、茶色くなっていないものが新鮮の証。
また、実がブルーム(ぶどう自らが身を守るために出している白い粉)で覆われていて、皮にはりがあるものも新鮮です。
 
 

疲労回復の即効食材。皮も残さずいただきましょう

 ぶどうの主成分は、果糖やブドウ糖などの糖質。体内ですばやくエネルギー源になるため、疲労回復に効果的です。また、皮には、抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富。皮も残さずまるごといただけば、アンチエイジングや生活習慣病予防の効果も期待出来るでしょう。

【野菜ソムリエのミニレシピ】
 皮ごとの種無しぶどうを豚肉にサンドしてグリルした「ぶどう&ポークグリル」。ぶどうの一大産地、山梨県の方に教えていただいた食べ方です。
 豚バラブロック肉に約2cm幅でざっくりと切れ目を入れ、全体に、塩・こしょう・お好みのハーブをすりこみます。スライスしたにんにくと、半割にしたぶどうを挟んでいき、厚手の鉄鍋かオーブンでじっくりと焼くだけ。焼き上がったら、食べやすいサイズに切り分けていただきます。
 挟み込むぶどうは、巨峰やピオーネなどの黒系、甲斐路などの赤系がおすすめです。糖度が高いぶどう、酸味が強いぶどうなど、ご自分の好みでカスタマイズしてみてくださいね。

皮が薄めで種なしの青系ぶどうが、ブームの兆し

 黒系の大粒ぶどう「巨峰」や「ピオーネ」などが、これまでの人気品種。しかし、ここ数年で脚光を浴び始めているのは「青系」のぶどうたちです。なかでも、岡山県で作られた新品種の「シャインマスカット」と「瀬戸ジャイアンツ」が個人的にお気に入りです。

 「シャインマスカット」は、爽やかな香りと高い糖度、パリパリとした食感、マスカット系にしては珍しく種がないのが特徴です。また、皮が薄くて口に残らないためまるごと食べやすい。今後は流通量が増え、価格も手頃になってくると言われているので、庶民派としてはますます楽しみにしている品種です。「瀬戸ジャイアンツ」は、大粒で、桃のような割れ目形状が目をひきます。岡山県では「桃太郎ぶどう」という名前で販売されているとか。シャインマスカットと同様、糖度が高く、種はなく、パリっと皮ごと食べられる品種です。

 これらの「種や皮による食べにくさ」を感じないぶどうは、果物摂取量増加に一役かってくれるのではないでしょうか?

文 / 写真撮影:野菜ソムリエ / ベジフルビューティーアドバイザー タナカトウコ