「大人も子供も食でまぁるく」by食育マイスター講座

2010年3月26日

きらいなたべもの

こんにちは。
食育マイスターの与謝野雅子です。


3月7日、区民センターで子供向け食育講座を実施いたしました。テーマは「きらいなたべもの」です。今回はマイスターのテキストから離れ、初めて自分のオリジナルで指導要領を作るということに挑戦しました。


お子様の好き嫌いに頭を悩ませているお母様方はとても多いのではないでしょうか。ご家庭では「体にいいから食べなさい。」「残してはだめですよ。」と食事の際にお子さんにしつけをしていることでしょう。私もそんな母親の一人です。
でも、考えてみれば自分にも嫌いな食べものはあった(今でもある!)はず。そして、子供の頃には母に何と言われようともその食べ物を口に入れないで頑張った記憶もあります。「では、子供と同じ目線で好き嫌いを一緒に考えてみよう。」と思ったのがこの講座を開催したきっかけです。


まず、好き嫌いをテーマにした絵本を探しました。それもとびっきり楽しいお話で挿絵の可愛いもの。図書館やインターネットで調べてこの本に決めました。

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「ぜったいたべないからね」 ローレン・チャイルド=作 木坂涼=訳 フレーベル館


そして、自分の苦手な食べものを絵に描いてみんなに発表してもらうことにしました。もちろん、講師の私もグリーンピースがちょっと苦手だということをお子さん達の前で告白します。今回は講師も仲間の一員です。描いてもらった中にあったものはトマトやアスパラ、きのこなど野菜が多く目立ちました。

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子供は苦手な食べものを「食べなくちゃ・・・。」と頭ではわかっているし、食べものを残すことがもったいないことも理解しています。今回は「なぜ好き嫌いができるのか?」ということを味覚のしくみから説明し、人間が本能的に「苦い」(毒のシグナル)、「すっぱい」(腐敗のシグナル)味を避ける傾向があるということをお話しました。


こんなお話をしたら余計に開き直って食べなくなる!?・・・そんなことはなかったようです。味覚にはもっと素晴らしいしくみがあり、一度舌で感じた味の記憶は、繰り返し食べるという経験や食べた時の気持ちによって時間の経過と共に脳で変化していきます。食べ続ければ好きになるかもしれないということです。そして、参加したお子さんには「たまに、一口、挑戦しよう!」という提案をしました。


また、参加者の保護者の方にも主旨をご理解いただき、少しでも気持ちを軽くしていただこうと、保護者向けの資料を作成しました。お子様にお話した味覚のしくみ、楽しい食卓作りが好き嫌いの改善につながること、などを簡単にまとめたプリントを1枚お配りしました。


苦手なことを嫌々するのと、前向きに取り組むのとでは気持ちの持ち方が随分違うように思います。食べるということにおいても、それは当てはまると思います。いかに日々の食事を楽しむか・・・。だって、私たちは一日3回、365日を一生繰り返すのですから。


タイムリーなことに先日テレビで「わさび嫌い」の若者が増えているという特集をしていました。「嫌い」と答えた人たちは、幼い頃に1?2度食べただけでその後ずっとさびぬきのお寿司を注文するようになったそうです。反対にわさびが好きと答えた人たちは小さい頃苦手だったけど大人になるにつれて好きになったと答えていました。この特集でも「食の経験を身につける」ことの大切さが説かれていました。


皆さんは苦手な食べものがありますか?皆さんのお子さんはいかがですか?
「食べなさい!」と叱るのは簡単ですが、叱るほうも叱られるほうも気分が悪いものです。
家族が楽しくテーブルを囲むお手伝い、知恵を絞ればまだまだアイデアが出てきそうです。
みんなが笑顔の食卓、を頭に思い浮かべながらマイスターとしてできることを探していきたいと思います。


参加してくださった皆さん、ありがとうございました!「きらいなたべもの」のお話と聞いて、最初は少々緊張気味だったお子様も笑顔で帰ってくれたことにほっとしています。
私の娘も「一枚だけね!」と一番小さい青菜を探してノルマ達成、とばかりに口に入れています・・・。

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