「大人も子供も食でまぁるく」by食育マイスター講座

2009年10月16日

「いただきます」ということ。

こんにちは。食育マイスターの南谷志保です。

みなさんは食事の前に「いただきます」を使っていますか?

先日、私の帰りが遅くなった日の事。帰宅途中で長女から熱が出たと電話がかかってきました。本人はとてもしんどそうだし、病院がまだ開いている時間だったので連れて行くことにしました。
いつも私の帰りが遅くなりそうな時は、夕飯は途中まで作ってから朝出かけるのですが、その日に限って何もしていない...それでも娘は具合が悪い...
軽くイライラしながら病院に行くことに。
このご時世、病院は診察まで時間がかかります。「晩ご飯どうしよう...」なんてイライラしながらお留守番の娘達に電話をしました。
「大丈夫、作るよ?!」なんて言ってくれたので、お願いをすることにしました。


今シーズンはもう最後かなぁ...なんて思いながら見つけて買っておいた冬瓜を出かける前に下茹でしておいたので、それを煮てもらう事にしました。

「中華スープの素を使うと簡単だから、ネギとニンニクとショウガをみじん切りにして、豚の挽肉も一緒に炒めて、豆板醤もいれてね!お醤油とお酒と砂糖もね!最後にトロミつけてね!」

今思えば、こちらがお願いをするのだから、もっと丁寧にお願いをするべきでした。しかも娘達が作ったこともないお料理。なのに私はとにかくイライラしていて...。


1時間後に帰宅したら、ちょうど出来上がったところでした。
「お姉ちゃんが熱があるから、辛くしなかったよ!トロ味もっとつけた方がよかったかなぁ...?」
と器によそってくれた冬瓜の煮物。その気遣いに私は涙が出そうになりました。
私は何をイライラしていたのだろう...仕事だって自分で好きでやっているくせに。長女だって熱が出てしんどかっただろうに...。
そんなことを色々と考えて泣きそうになりながら反省しながら...お料理を目の前にして心から「いただきます!」と手を合わせました。
私の代わりに煮物を作ってくれた娘達に感謝。美味しそうに出来上がったことに感謝。娘達がお料理好きに育ってくれた事に感謝。そしてこの時期に冬瓜がまだ売っていたことに感謝...
今までは何気なく言っていた「いただきます」でしたが、その日は心を込めて言うことができました。


辛くないから熱がある長女でも沢山食べることが出来ました。子供達が作ったとは思えないぐらい上手な味付けで、もちろん本人達も大満足!何度もお代わりをして、煮物は綺麗になくなりました。そしてまた心をこめて手を合わせて「ごちそうさま」を言いました。


学校現場で「給食費を払っているから、"いただきます"はいう必要がない!」とクレームがつくという話も聞いたことがありますが、元々「いただきます」は、身分が上の人から物を貰う際、頭上(頂き)に載せる仕草をしたことから「いただきます」に「もらう」という意味の謙譲語が生まれ、上位の物から貰った物や神仏に供えた物を飲食する際にもこうした動作をするようになり、やがて食事を始める際の挨拶になったそうです。
海外では食事の前にお祈りをする習慣もありますが、全ての事に対して感謝を込めての日本の「いただきます」。私は日本の素晴らしい文化の一つだと思っています。


misosoup-001.jpg今日も晩ご飯を作っていたら、子供達が台所を覗きにきました。
「おみそ汁に味噌いれた?い!」


そしてまた全ての事に感謝をしながらみんなで「いただきます」と手を合わせました。

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