野菜のバトン
野菜のバトン宮坂敏史さん(農業)

宮坂敏史さん(農業)

畑での栽培経験を生かし、野菜・果物の魅力を伝える

兼業農家である家業の後継として、栽培に留まらず研究視野を持ち、その研究成果を野菜ソムリエとしての講師・対面販売活動に生かし、「職業・野菜ソムリエ」を目指して日々精進している宮坂さん。描く青果物に秘められたメッセージは何ですか?

野菜ソムリエが野菜ソムリエを紹介してつながっていく、野菜のバトン。
兼業農家である家業の後継として、常に研究視野を持ち、その研究成果を野菜ソムリエとしての講師・対面販売活動に生かし、「職業・野菜ソムリエ」を目指して日々精進している宮坂さん。描く青果物に秘められたメッセージは何ですか?

プロフィール

宮坂敏史(野菜ソムリエ) 兼業農家である家業の後継として、60~70種類の野菜・果物を栽培。単に常に研究視野を持ち、その研究成果を野菜ソムリエとしての講師・対面販売活動に生かし、「職業・野菜ソムリエ」を目指して日々精進している
活動拠点:奈良県
職業:農業

子どもの頃から、野菜・果物は欠かせない存在

 親が兼業農家を営んでいたことから、子どもの頃から畑は公園の砂場のようなもので親しんできました。その影響か、小学生の頃から野菜図鑑や親が読んでいた農業雑誌を読みあさり、4年生で初めてヒョウタンとカボチャを栽培しました。中学時代には大半の野菜栽培を手がけ、高校時代に所属した科学部では、顧問の先生のオファーを受けて、野菜などの栽培活動をする「園芸班」の立ち上げに参画。気付けば野菜・果物は自分にとってなくてはならないものになっていました。
絵を描くのは美術部所属経験によるものですが、ジュニア野菜ソムリエとなった2年前からは野菜・果物をモチーフに描いています。特に、地方野菜などの珍しい野菜や変わった形をしたトマト・キュウリ、花や芽など、生活者が目にする機会の少ない、野菜・果物の一面を描いています。いろいろな側面から、野菜・果物の魅力を知ってもらいたいですね。

自ら栽培することで広がる、野菜ソムリエとしての知見


 現在、実家の畑では60~70種類の野菜・果物を栽培しています。野菜・果物の個性や本能を育ちから観察したり、世間で言われている野菜栽培(農業)の理論や知恵について検証しながら栽培しています。そういった理論や知恵をもっと身近に感じてもらうことも、生活者に野菜・果物への興味を持ってもらうためには大切と考えています。セミナーの講師活動や対面販売、商品PRなどの活動の中でも、畑での栽培経験で発見した魅力を取り入れています。
例えば2年前、当時まだ珍しかった空芯菜を対面販売したときのこと。私はすでに栽培し、日ごろから食卓に登場していたため、身体が魅力を覚えていました。アクがなくあっさりしていて、調理が簡単。しかも緑黄色野菜で栄養価が高く、夏場にはあまり出回らない葉物として重宝します。このような魅力をお客様に伝えたところ、前日まで販売が振るわなかった大量の空心菜を完売させることができました。

今後の夢のひとつは、自分の栽培経験も交えて生産者の方と交流し、その地域の伝統野菜やご当地野菜の魅力や付加価値を引き出し、特産品としてヒットさせること。生産者の想いや畑レポート、野菜ソムリエとしての食べ方提案などの情報も織り交ぜたセレクトネットショップを展開できたらいいですね。

夏にスッキリ、スイカが大好物


 どの野菜・果物も大好きですが、特に好きなのはスイカ。夏の暑いときには小玉スイカなら1日で半分以上食べてしまうほどです。特に運動や農作業をしたあとは最高で、カラダがスッとします。
やはり何もつけずに切ってそのままガブリとかぶりつく。これが最高ですね。
スイカは毎年栽培していますが、ウリ科の植物はネギと一緒に植えるとお互いよく育ち、ウリ科に寄生する病原菌や細菌を予防する効果も検証しましたよ(笑)。

これからも栽培を通じて検証をしながら、大好きな野菜・果物の魅力を探っていきたいですね。

文:野菜ソムリエ 原神千枝
写真提供:宮坂敏史

野菜ソムリエとしてクワとエフデを握るAndyのブログはこちら