野菜のバトン
野菜のバトン末原俊幸さん(公務員)

末原俊幸さん(公務員)

香川県の野菜摂取量を増やすため日々奔走する行政職員

今回は香川県高松市の行政職員として、野菜の流通に関わりながらシニア野菜ソムリエの資格を取得し、食育活動を行っている末原俊幸さん。末原さんの夢、そして、子どもたちに伝えていきたいこととは?

野菜ソムリエが野菜ソムリエを紹介してつながっていく、野菜のバトン。
今回は香川県高松市の行政職員として、野菜の流通に関わりながらシニア野菜ソムリエの資格を取得し、食育活動を行っている末原俊幸さん。末原さんの夢、そして、子どもたちに伝えていきたいこととは?

プロフィール

末原俊幸(シニア野菜ソムリエ) 香川県にある高松市中央卸売市場業務課の主査として、流通の監視及び施設管理に携わる。シニア野菜ソムリエを取得し、香川県の野菜の摂取量を増やすために、野菜に関する授業、講演、講座の企画・講師を務め、積極的に食育活動を行っている
活動拠点:香川県
職業:公務員(高松市中央卸売市場業務課 主査)

子どもたちの野菜・果物に対する興味を目覚めさせたい

 香川県高松市の中央卸売市場業務課の主査として流通の監視及び、施設の管理に携わり、行政職員として、またシニア野菜ソムリエとして、野菜・果物の普及に努めています。
 活動を通じて、子どもたちの野菜・果物に対する興味を目覚めさせたいと思っています。野菜・果物に対して深く観察する力、味わう力、食べる力を開花させて、野菜・果物はおいしい食べ物であることを伝えていきたい。
 例えば、「市場見学しませんか?」ではなく「夏休みに市場で自由研究しませんか?」と情報発信の切り口とターゲットを変えると、夏休み企画として大人気になりました。クイズを交えながら講座を行なうなど、これからも子どもたちが興味を持つ企画を堅苦しくなく、わかりやすい形で実践していきたいですね。

野菜摂取量はワースト1、流通スピードは日本1


 地産地消の担当になったときに、農業新聞で野菜ソムリエの資格のことを知り、野菜や果物について改めて勉強しなおそうと思い、講座を受講しました。そして、シニア野菜ソムリエの方々と交流していくうちに、考え方や知識の深さ、視野の広さに感銘し、自分もシニアを取得しようと思ったんです。私は大学と大学院で農学を学んでいますが、シニアの勉強はまた違った角度から農業や青果物を学べて、大変ためになりました。
香川県は野菜の摂取量が全国でワースト1なんですよ。でも、香川県は狭く、道路整備率が全国一なので、県内を流通するスピードが全国で一番速いんです。つまり日本で一番新鮮な野菜が食べられる県だと思うんですよ。せっかく恵まれた環境にあるのだから、野菜の摂取量を上げていきたいですね。
 私は団塊ジュニアの世代にあたりますが、この世代は文化の断絶、文化を持たずに大人になったと言われています。食文化においても確固たる背景を持っておらず、不安を持っているんですね。ですから、この世代とその子どもたちを対象にした食育活動も積極的に行っています。
 行政職員ということで、幅広く情報発信できるのが私の強みであり、使命だと思っています。食育活動を通じて野菜の摂取量を増やし、最終的に青果物にまつわる方々や生活者の生活が潤うようになれれば、行政の存在意識も高まると思っています。

野菜もたっぷり食べられるうどん


 個人的な活動というか、趣味ですが、野菜たっぷりのうどんの開発に励んでいます。野菜をたっぷり煮込んだしっぽくうどんや、季節の野菜を使ったトマトジュースうどんなど。
香川県の「うどん」は大切な文化ですが、うどんだけでは、やはり野菜不足になってしまいます。

うどんもある、野菜もあるということが大事ですよね。
今後も香川県の野菜摂取量を上げるために、おいしく分かりやすい野菜・果物の情報を発信していきたいですね。

文:野菜ソムリエ 田尻良子
写真提供:末原俊幸


末原さんが勤務する高松市中央卸売市場業務課のHPはこちら

末原さんが運営する野菜ソムリエコミュニティかがわのブログはこちら

次にご紹介するのは、奈良県の宮坂敏史さんです。
絵筆を取られて素敵な青果物を描かれている宮坂さん。
描かれた青果物に秘められたメッセージは何ですか?