よつばちゃんの食を楽しむ取材ノート。

2015年2月 4日

青森で生まれ、育ったクレヨン

子どもだけが使うなんてもったいない。

一度見たら、忘れられないクレヨンに出会いました。野菜とお米からできているのです。しかも、ふうわりとやさしい色合い。

その名も「おやさいクレヨン ベジタボー」。

なんだかとっても気になるでしょう? このクレヨンの生みの親、mizuiro株式会社の木村尚子さんに話をお聞きしました。

もともと幼少の頃から絵を描くことが好きだったという木村さん。社会人になってからはデザインの道に進み、プロダクトデザインのジャンルに挑戦したいと考えました。どうせなら自身が好きな画材、自身の子どもと一緒に使えるものが作りたい。そこで自然の色で絵を描いてみたいとひらめいたことがきっかけで、クレヨンを作ることになりました。

主な材料は野菜とお米。といっても、野菜は規格外品や収穫時に廃棄される部分、お米も糠から取れる油を使用しています。

しかも、そのほとんどが青森県産!

なぜ?

答えはシンプル。
木村さんの地元である青森県、その魅力をアピールしたかったから。

青森県といえば、言わずと知れたりんごの産地。これは全国区の知名度ですが、生産が盛んな農作物はほかにもたくさんあります。クレヨンに採用している素材でいえば、長いも、ごぼう、カシスなんていうものも。青森県には魅力的な素材があるということを、クレヨンを通して知ってほしいとの願いからでした。

販売を開始した当初、想像を上回る人気に、あっという間に売れ切れてしまいました。その後、第二弾、第三弾と発売するも、評判が評判を呼び、またたく間に売り切れたのです。これは嬉しい誤算です。現在は購入が難しい状況ですが、今度の再発売を心待ちにすることにしましょうか。

さて第三段に入っている色、もとい野菜の種類は?

にんじん、とうもろこし、ごぼう、ねぎ、キャベツ、りんご、あずき、カシス、くろまめ、紫いも。

どれもこれも、ほかにはない、やさしい色合いに心をわしづかみにされます。

木村さんが各地でワークショップを行った際に、子どもが「りんご?!」などと、色ではなく素材の種類でクレヨンを呼んでいる姿を目の前にすると、胸にぐっとこみあげるものがあるのだとか。子どもなりに、手にしたクレヨンが何からできているのか分かっているのでしょうね。このクレヨンを使用した子ども達が大人になり、また子どもへと受け継いでいく。こんなことも、木村さんの願いのひとつです。

ちなみに、クレヨンの素材だけが青森県産なのではありません。

デザインは木村さんが担当し、カメラマン、編集、イラストレーター、映像チームのスタッフも皆、地元・青森県在住。クレヨンを入れる箱の組み立ては、県内在住の子育て中で、外に働きに行くことが難しいお母さんたち、障がいを持つ方に依頼しています。

材料だけではではなく、クレヨンを取り巻く、ほとんどのものが「メイドイン青森」なのですね。

もしこのクレヨンを手にしたら、まずは何を描きますか。やっぱり、使われている素材の絵!?

取材協力/mizuiro株式会社 http://vegetabo.com/

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