よつばちゃんの食を楽しむ取材ノート。

2014年12月 3日

留学生がチャレンジ!食のアート、キャラ弁作り体験

世界でもすっかり定着した日本の「Kawaii」文化。
食のフィールドでもKawaii文化は大きな話題となっています。
その代表格なのがキャラ弁。
お弁当の中身を漫画やアニメなどのキャラクターに摸して作ったキャラ弁は、食のアートとして海外でも高い評価を得ています。

今回は、日本のアニメ界を代表するスタジオジブリのキャラクターをテーマとしたお弁作りに、留学生がチャレンジするということで潜入してきました!

場所は玉川学園の幼稚部調理室。
教えてくださる先生方は幼稚部のママさんチーム「クッキングママ」のメンバーです。 クッキングママは、普段は子どもたちの笑顔を増やすため、四季折々のおやつ作りのイベントを開催しているそうです。そんなみなさんが昨年度、玉川学園より要請を受け留学生へのキャラ弁作りレクチャーを始めたそうです。

ママさんたち、よろしくお願いします!

本日体験するのは台湾の女子高校生たち18名。
今回キャラ弁を作るのが初めてというみなさん、まず普段のお昼は何を食べているのか教えてください。

(留学生の声)
「お母さんがお昼ごはんを持たせてくれます」(Aさん)
「学校で売られているお弁当を食べます」(Bさん)
「売店、屋台、コンビニで買ったごはんを食べます」(Cさん)
「自分で作って持って行きます」(Dさん)


ふむふむ。
日本と似た食生活のようです。
自分で作ったお弁当を持参している学生さんもいらっしゃるのですね。感心です。
気になる中身は何が入っているのでしょう?

お弁当の中身はご飯、肉料理、野菜の煮物、目玉焼きなどの卵料理といったラインアップが一般的なのだそう。驚きだったのは、学校にはお弁当を温めてくれる蒸し器があるということ。そのため、鉄やステンレスなどでできたお弁当箱を使用するのが必須だそうです。台湾では冷たいものを食べるという習慣がないようで、冷めたお弁当や、生野菜を食べることに驚いたと語ってくれました。なぜかキャベツの千切りを褒めてくれる人がいたのが、意外でした。

ところでキャラ弁、来日前からその存在を知っていたのでしょうか?
なんと知らないと答えた人はゼロ。
TVやインターネット、ドラマやアニメなどを通して知っていたそうです。日本語の授業でも紹介されたそうですよ。すっかり浸透しているのですね。

さて今回のキャラ弁のテーマは、スタジオジブリの名作『となりのトトロ』に出てくるまっくろくろすけです。
おかずは台湾でも揃えられる材料や調味料だけを使っています。これは自国に帰ってからも再現できるようにしてあげよう!という、ママさんたちの温かな心づかいによるものです。

それでは早速キャラ弁作りがスタートです!
どんなお弁当作品が仕上がるのか楽しみです。

言葉の壁はありますが、みな真剣に先生の話を聞いて取り組んでいます。


こちらは手のひらにすっぽりおさまるサイズの、まっくろくろすけのおにぎりを作っています。
台湾でもおにぎりはあるそうですが、日本のものとは見た目が全く異なるのだそう。
切干大根や、ねぎ入り卵焼き、味付けをした肉そぼろといったおかずを、味付けしていない白米にのせ、楕円形の形に仕上げるのだと留学生が教えてくれました。

おっとつまみ食いをしている子を発見しました!
漂ってくる香ばしい香りに、待ち切れなかったようです。

時間が経つにつれ、だんだんおかずが出来上がってきました。
「キャー」っという叫び声と「おぉ?!」という感嘆の声、どちらもハートの卵焼き作り中の声のようです。

普段あまり調理をする機会がないという留学生たち。
初めて卵焼きを作るという人もたくさんいましたが、先生と2人3脚で一生懸命作っていました。

初めてなのにびっくりするほど上手に仕上がっています。

他には、お花の形をしたウインナー炒めや、にんじんといんげんの肉巻き、きゅうりの和えものなどにも挑戦していました。彩りも栄養のバランスもよさそうですね。
添え物として使用するレタスは玉川大学にある「LED農園」で栽培されたものだそうです。

お弁当を完成させた子を見つけました!
見せていただきましょう。

わぁ、上手に出来ていますね。
感想は?

「とてもかわいいし、楽しかった」、
「達成感です!」などと 日本語で一生懸命感想を伝えてくれました。先生も嬉しそうです。

留学生の中から「日本のお母さんは大変だ」との声もあがっていました。確かに日常的にお弁当を作るお母さんの苦労には頭が下がります。

一瞬で食べてしまうものにそこまで手をかける意味があるのか、という意見も世の中にはありますが、こんなにもお弁当の時間が華やぐかと思うと、その価値もありそうですね。お弁当箱を開ける時のワクワク感は大人も子どもも一緒。キャラ弁が完成した後は、幼稚部の子どもたちと一緒にランチタイムです!

LET'S EAT!!
子どもたちもかわいらしいお弁当を広げていますが、
「お姉さんのお弁当かわいい」「ぼくもそれ食べたかったなぁ」と、キャラ弁はやっぱり注目の的でした。

留学生たちは今回の体験を通して、お弁当ひとつとっても見た目にも工夫を凝らすなど、日本人の繊細な作業に改めて感心していた様子でした。

お弁当を作る人も、作ってもらう人も、そして周りの人までも楽しませてくれるキャラ弁。 「食」って楽しい!と再確認した時間でした。


クッキングママのみなさん、ありがとうございました!
留学生のみなさん、お疲れ様でした!
台湾に帰ったらぜひ家族や友だちに作ってあげてくださいね。

キャラ弁ファンはまだまだ広がっていきそうな予感です。


取材協力:
玉川学園 幼稚部
クッキングママのメンバー
台湾稲江高校留学生 

<< 前のページへ  |  ホーム  |  次のページへ >>