よつばちゃんの食を楽しむ取材ノート。

2014年10月 8日

「ベジフルカッティング」養成講座に潜入!

今年7月に始まったばかりの、新たな講座。青果物のカッティング技法を学ぶ「ベジフルカッティング養成講座」です。ホームページを開くと目に入る文字...

「ペティーナイフ1本でいつも食べている野菜・果物が生まれ変わる魔法の技術です。」

魔法という文字を目にすると、余計に気になります。

この講座は入門、スペシャリスト、マイスターと三段階あります。実技を兼ねるコースであり、全員に目を配れるようにということで、少人数制なのですね。入門コースは1コマ90分を5回で構成。今回は、初級に当たる入門コースの初回の講義を覗いてみましょう!

まず最初に、先生から講座全体の説明がありました。

「青果物に『キレイ』や『感動』という付加価値をつけて表現する方法を学ぶ講座です。」と。おいしいものを食べて味わいに感動することはありますが、そこに見た目の感動が加わるのであれば、向かうところ敵なし、といった雰囲気ではありませんか。

カッティングの基本のキ、ナイフなど道具の扱い方に関する説明が。先生の口から飛び出した言葉は

「自分も美しく!」

自分も!?

カッティングは人の前でパフォーマンスとして見せる場合もあるので、姿勢や手元に置く布巾の置き方にまで気を配る必要があるのだとか。

「美しいものを生み出すのだから、それを作る人も美しい様でいなければ」

ということなのだそうです。なるほど。深く、納得。

続いて、実技に入っていきます。講座は毎回、先生によるデモ、受講生による実技、最後にテキストを読んで復習という流れを組んでいます。まずは基本のカッティング、オレンジを使って進めます。オレンジひとつに、ナイフを入れることで新たな顔が現れました。受講生からも「わぁ」と静かに声があがります。

いかなるときも、先生はおだやかな口調、柔和な表情で、静かに、確実に講座を進めていきます。当然ではありますが、先生はいとも簡単にカッティングをこなしていくので、その様子を見ていると、何の根拠もありませんが、自分でも簡単にできそうな気にさえなる不思議。これは私だけではないようです。実技に移った途端、参加者からは「オレンジがまっすぐに切れません!」「見ていると簡単そうだったのに」という声が、どこからともなく漏れてきました。

そう、切ることはできても「美しく仕上げる」ことは、たやすくないようです。

切る姿勢は人それぞれ。立ちながら切る人あり、座りながら作業する人もあり。オレンジも個体差があり、同じオレンジといえども状態は一個一個異なります。また、作業する人のクセもあり、先生の言う通りにやっているつもりでも、なかなかうまくは運ばないようです。参加者から挙がるSOSに対し、問題点を瞬時に見抜き、個々に適切なアドバイスがなされます。

「先生、難しいです...。」

という受講生の声に

「慣れないことをするから難しく感じるだけ。後は練習あるのみ!」

と先生。な、なるほど。

さらには、少し難度を上げた技術にステップアップ。オレンジひとつでさまざまな姿に変貌を遂げていきます。

作業に夢中になるあまり、ナイフの運び以外に目が入らなくなる頃になると、先生からは定期的に

「まな板の上は、こまめにきれいにしましょうね」

との声がかかります。まな板が果汁で汚れるという見た目の問題以外にも、果汁で手が滑るなど危険な状態にもなるからです。

つくづく、色々な余裕がないとできないな、と感じるわけです。

1コマ目の最後に作ったのはこちら。オレンジの皮と果肉を無駄にすることなく、すべて使って作るのですが、見た目以外にも、口当たりや大きさなど、「食べる」人への配慮がなされているのです。

ひとつの講義が終わるたびに、自分が作った「作品」をカメラにおさめます。作品を撮りため、講座の終了時にはアルバムになるわけです。


素材のおいしさがあり、そこに見た目の美しさが加わり、さらには食べる人への配慮が行きとどいたベジフルカッティング。今回は一番ベーシックなオレンジのカットでしたが、この後はキウイフルーツやパイナップルなどを使い、さらに華やかな作品を作るようです。今度は別な回も取材しようとかたく心に誓ったのでした。

(取材で見るだけでは満足できず、帰宅時にオレンジを買って帰り、自宅でなんちゃってカッティングをしたのはここだけの話)

「ベジフルカッティング」養成講座
http://vege-cut.jp/

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