2013年5月 8日
知りたい!食用オイルのアレコレ(前編)
おいしいオイル類は料理の格を上げてくれるもの。さまざまなオイルとビネガー類を販売するフォムファスの木村亮子さんに、オイル類の使い方などについて教えていただきましょう。 |
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たくさんの種類がありますが、加熱向き、逆に生食で摂取した方がいいものを教えてください。 |
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近年注目されているオメガ3と呼ばれる脂肪酸を多く含むオイルは、酸化しやすいので加熱は避けた方がベターです。サラダやヨーグルト、生ジュースに加えるなど生食向きですね。 逆に加熱に強いのはオメガ9の脂肪酸。オリーブオイルやグレープシードオイル、ひまわり油などですね。酸化しにくいので、高温で調理しても大丈夫です。ただし、エキストラバージンオリーブオイルの加熱温度は、180度までがおすすめです。 |
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オリーブオイルは産地によってどのような差がありますか? |
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ワインと同様、産地により風味が異なります。気候・土壌が異なれば栽培品種に違いが出ますし、収穫方法、搾油方法や保存方法の違いも風味の違いにつながります。ちなみに、イタリアには500種以上ものオリーブの品種があり、地域によって全く風味が異なります。対して隣国であるスペインでは、主なオリーブの品種は3種程度。イタリアほどの複雑さはありませんが、広大で乾燥した土壌はオリーブ栽培に適していて、生産量は常に世界一なんです。 |
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店頭での取り扱いのあるもので、人気のあるオイルは何ですか? |
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やはり搾りたてのエキストラバージンオリーブオイルでしょうか。毎年12月中旬、年に一度だけシチリア島より届く、とびきりフレッシュな「シチリア」が一番人気です。毎年この時期の入荷を心待ちにしてくださる方もいるんですよ。トリュフで香りづけをした「オリーブオイル"トリュフ"」もリピーター続出の人気商品です。シンプルなパンやサラダ、パスタにかけるだけでも、豪華なひと品に変えてくれる逸品です。 |
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さまざまなオイルを試してみたくなりました。 木村亮子さん、ありがとうございました! 次回の後編では、おいしい食べ方などについて伺います。 後編もどうぞお楽しみに! フォムファスのホームページはこちら |