よつばちゃんの食を楽しむ取材ノート。

2015年3月18日

青果店に行ってみよう!

突然ですが、普段どこで野菜・果物を買いますか?
スーパー?宅配サービス?それとも・・・?

スーパーマーケットの登場により、徐々に減ってきた、いわゆる街の青果店。その傍らで、昔からずっとその街で愛されている青果店があり、また新たに誕生するものもあります。大きな店構えではないところが多いですが、だからこその良さもあるはず。今回は、青果店での買い物レポートです。

今回はジュニア野菜ソムリエが常駐する青果店、東京は用賀にある「野菜ソムリエの店 エフ」
を訪ねます。産直野菜や、一般的にあまり流通しない野菜なども扱うと聞き、今回の訪問先に選んでみました。入口からすでに、あふれんばかりの元気のよい野菜・果物が顔を出していますね。


「こ、こんにちは~」

小さい声ながら、とりあえずあいさつをしながら入ってみます。

「いらっしゃいませ!」

と、元気な声で迎えてくれたのは、ジュニア野菜ソムリエでもあるスタッフ馬場俊一朗さん。

協会「ここなら、新鮮でおいしい野菜があるかと思ってきてみたのですが・・・今日入っている野菜で、何かおすすめがあったら教えてほしいのですが・・・。」

と、いきなり無茶ぶり・・・!

馬場さん「たくさんありますが、例えば・・・。今日だけではなく、通年入荷があり、評判が高いのがこれですね。」

と、すぐ近くにあった野菜を教えてくれました。

な、な、なんですか、コレはっ!?

馬場さん「これはパレルモといって、パプリカの一種です。このビジュアルですから『唐辛子のおばけ』だなんて驚かれるお客さまもいるのですが、予想に反して甘みがあって、とってもみずみずしいんです。ただ切って、シンプルにサラダにするだけでもおいしいですよ。」

おぉお、成人(一応、女性)の手と比べても、こんなにも大きい。私が、あまりにも買うかどうか悩んでいたら

馬場さん「もし気になるようでしたら、味見してみますか?」

えぇっ、そんなことお願いできるのですか!?全ての素材が味見できるわけではないようですが、リクエストしてみると、お願いにこたえてくれる場合もあるようです。

確かに、とってもジューシー。いかついビジュアルからは想像しがたい、すっきりとした甘みもあり、これはシンプルに食べたい味わいです。これは買い、決定。

続いて・・・すぐ近くに鮮やかなグリーンがまとめられているコーナーがありました。

菜花、さやいんげん、スナップえんどうにグリーンピース。まさに春!な品ぞろえ。グリーンピース、生のものが売られていることが多くなりましたが、おいしい食べ方を知りたいと、またまた馬場さんに尋ねました。

馬場さん「鮮度がいいものは、シンプルな調理をするだけでおいしいですよね。王道ですが、やっぱり豆ごはんは今だけの味わいです。グリーンピースは塩ゆでにしておいて、そのゆで汁だけを使ってご飯を炊きます。豆自体は炊きあがったご飯に混ぜると、鮮やかな色合いをキープできるのでおすすめです。ちなみに、そのまま捨てがちなさやですが、はいだ薄皮、炒め物にも使えるんですよ。なかなかきれいにはがせないのが難点ですが。」

と、笑います。

なんと!さやから副産物が取れること、全く知りませんでした。ジュニア野菜ソムリエ、かつ日常的に野菜・果物に触れる馬場さん。情報量がハンパありません。聞けば聞くほど、どんどん情報を教えてくれるので、会話が楽しくなってきました。

そうだ、今日はどうしてもだいこんが食べたかったのでした。ところが、立派なだいこんが、丸まる一本のものしか置いてありません。恐る恐る、小分け販売してくれるか聞いてみました。

馬場さん「基本的に小分け販売は、ほとんどのもので対応できますよ!加工品などで難しいものもありますが、だいこんや白菜を希望の大きさにカットすることは日常的にありますし、複数個、袋に入れられた果物も、購入希望数をおっしゃってくれれば、その数だけ販売も可能です。これまでには、だいこんの葉だけほしい、にんにく1片だけ欲しいという方にも対応させていただきました。」

と。その言葉に甘えて、だいこんを3分の1にカットしてもらいました。この対応は"少しだけ欲しい"に応えてくれて、ありがたいものです。


その後も、店内を見回してみると、味のある文字と絵が躍るポップがそこここに飾られています。どんな場所で育った野菜なのか、どんな栄養があるのかなど、その品目に応じてスタッフの方が描いているそうです。何を買おうか迷った際には、スタッフの方に聞くほかポップも買い物の後押しとなってくれそうです。

はぁ~、買いたいものを買えて、大満足。もちろん、ひと口に青果店といっても、それぞれの店ごとに特徴があります。ほかのところにも行ってみたい・・・と、青果店での買い物にすっかり魅せられてしまったのでした。

取材協力/野菜ソムリエの店エフ
http://blog.livedoor.jp/ef_blog/

2015年2月18日

歯ごたえの良さが身上! スナップえんどうのヒミツに迫る

さっとゆでるだけで、鮮やかなグリーンがより際立ち食卓を彩る。ひと口かじれば、パリッとおいしい音がする。スナップえんどうは、なんとおいしくて優秀な野菜なのでしょうか。春が近づき、よりおいしさが増すこのえんどう、じつは愛知県豊橋市が一大産地です。おいしさの秘密を探るべく、取材をしてまいりました。

さて、豊橋市。愛知県の東部に位置しています。南に暖流が流れる太平洋があり、東北の二方を山脈があることが温暖な気候をもたらしてくれます。

大玉トマトやミニトマト、うずらの卵の生産量が全国的にトップクラスのほか、キャベツにブロッコリーに柿にメロン...。書ききれないほど多くの農産物の生産が盛んです。農産物が好む環境ここにあり、ということなのでしょうか。

今回主役のスナップえんどう。以前は「スナックえんどう」や「スティックえんどう」と呼ばれたりもしましたが、1983年に農林水産省より「スナップえんどう」に統一されました。

確かに、食べるとパキッ、ポキッ、プチッなど、快い音が響きます。名前の語源が英語の「snap(ポキッと折る、の意)」だと知ると、妙に納得できますね。甘みやコクに加え、やはりこの食感の良さが持ち味です。

それもそのはず(!?)、まずはこの写真をご覧あれ。

さやの厚みが1cm以上。これが特別なのではなく、豊橋市育ちのスナップえんどうの多くがこんなにも肉厚なのです。しかも大きいときた。

決して早採りをせず、じっくりじっくりと育て完熟したものを収穫しているがゆえの、この厚みだというわけです。ブルームと呼ばれる白い粉のようなものが付く品種がありますが、最近ではこのブルームが出ない品種も出始めており、さらに色ツヤ良く見せてくれます。

ちなみにスナップえんどうには露地栽培とハウス栽培があり、ハウス栽培において豊橋市が出荷量、全国一位なんだそう。

さらりと書きましたが、全国一位! これはすごいことです。

育つ姿も押さえました。

なんとお行儀よく、皆一様に並んでいるのでしょうか。まるで「整列!」と号令でもかけられたかのような整然ぶりです。

ちなみにおいしい食べ方は?

豊橋市の方に聞き、返ってきた答えが

「30秒ほど熱湯でさっとゆでたら、マヨネーズを付けてパクリ!」。

じ、じ、じつにシンプルです。

でもこれは、素材がおいしいからこその食べ方ですね。素材がいいものは、あれこれいじらずともおいしいですから。加熱時間が短めなことが肝ですね。色鮮やかに、そして食感を損なわないためにも。

和洋折衷、どんな料理にも合う懐の広さが持ち味でもあるので、もっとたくさん、気軽に食卓に取り入れたいものですね。

さて、ここでお知らせ!

2月20日から23日の3日間、東急ストア 二子玉川ライズ店、フレル・ウィズ自由が丘店、フレルさぎ沼店、中央林間店で「愛知豊橋のどうまいフェア」が開催されます。今回紹介のスナップえんどうはもちろんのこと、豊橋市イチオシの農産物がたくさん並びます。トマトだけでも野菜ソムリエサミットで大賞を受賞した「麗」のほか、カラフルなミニトマト「あまえぎみ」、加工調理用の「イタリアン」など、たくさんの種類が揃います。また、豊橋の農業 営業本部長「うずラッキー」も出勤して、「うずら卵」のPRもあるそうですよ。

http://www.ja-toyohashi.com/brand/endo.html

2015年2月 4日

青森で生まれ、育ったクレヨン

子どもだけが使うなんてもったいない。

一度見たら、忘れられないクレヨンに出会いました。野菜とお米からできているのです。しかも、ふうわりとやさしい色合い。

その名も「おやさいクレヨン ベジタボー」。

なんだかとっても気になるでしょう? このクレヨンの生みの親、mizuiro株式会社の木村尚子さんに話をお聞きしました。

もともと幼少の頃から絵を描くことが好きだったという木村さん。社会人になってからはデザインの道に進み、プロダクトデザインのジャンルに挑戦したいと考えました。どうせなら自身が好きな画材、自身の子どもと一緒に使えるものが作りたい。そこで自然の色で絵を描いてみたいとひらめいたことがきっかけで、クレヨンを作ることになりました。

主な材料は野菜とお米。といっても、野菜は規格外品や収穫時に廃棄される部分、お米も糠から取れる油を使用しています。

しかも、そのほとんどが青森県産!

なぜ?

答えはシンプル。
木村さんの地元である青森県、その魅力をアピールしたかったから。

青森県といえば、言わずと知れたりんごの産地。これは全国区の知名度ですが、生産が盛んな農作物はほかにもたくさんあります。クレヨンに採用している素材でいえば、長いも、ごぼう、カシスなんていうものも。青森県には魅力的な素材があるということを、クレヨンを通して知ってほしいとの願いからでした。

販売を開始した当初、想像を上回る人気に、あっという間に売れ切れてしまいました。その後、第二弾、第三弾と発売するも、評判が評判を呼び、またたく間に売り切れたのです。これは嬉しい誤算です。現在は購入が難しい状況ですが、今度の再発売を心待ちにすることにしましょうか。

さて第三段に入っている色、もとい野菜の種類は?

にんじん、とうもろこし、ごぼう、ねぎ、キャベツ、りんご、あずき、カシス、くろまめ、紫いも。

どれもこれも、ほかにはない、やさしい色合いに心をわしづかみにされます。

木村さんが各地でワークショップを行った際に、子どもが「りんご?!」などと、色ではなく素材の種類でクレヨンを呼んでいる姿を目の前にすると、胸にぐっとこみあげるものがあるのだとか。子どもなりに、手にしたクレヨンが何からできているのか分かっているのでしょうね。このクレヨンを使用した子ども達が大人になり、また子どもへと受け継いでいく。こんなことも、木村さんの願いのひとつです。

ちなみに、クレヨンの素材だけが青森県産なのではありません。

デザインは木村さんが担当し、カメラマン、編集、イラストレーター、映像チームのスタッフも皆、地元・青森県在住。クレヨンを入れる箱の組み立ては、県内在住の子育て中で、外に働きに行くことが難しいお母さんたち、障がいを持つ方に依頼しています。

材料だけではではなく、クレヨンを取り巻く、ほとんどのものが「メイドイン青森」なのですね。

もしこのクレヨンを手にしたら、まずは何を描きますか。やっぱり、使われている素材の絵!?

取材協力/mizuiro株式会社 http://vegetabo.com/

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