「カレー探訪」byカレーマイスター養成講座

2011年1月14日

【カレー店ご紹介!】マイスターフォーク(秋田市)

皆様こんにちは。
ジュニアカレーマイスター10期のhiromiです。

盛岡ではクリスマスイブから荒れた天気が続いています。日中も氷点下で、一歩外に出るとピリッと顔に痛みを感じるほどです。先月は頂上に雪を懐いていた岩手山が、今はすっかり雪化粧しています。そのような中、私は久しぶりに故郷の秋田へ行ってきました。実家の近所で小学校時代の同級生が洋食レストランを経営していて、時々そこのカレーが無性に食べたくなります。

その日は朝から雪まじりの風が強く、盛岡に着く東北新幹線に少し遅れが出ていました。東北新幹線や秋田新幹線は雪に強く、滅多に運休になりませんが、強風のため盛岡から秋田へ向かう秋田新幹線も速度を落としての運転でした。写真は県境の仙岩峠を通過中に車窓から撮った風景です。これはモノクロで撮ったのではありません。まさに水墨画の世界でした。

110114-01.jpg

秋田駅で在来線に乗り換えて青森方面に向かうと、一つ目の駅が土崎(つちざき)です。ここは昔、北前船が寄港して繁盛した港町です。この街の閑静な住宅地に洋食レストラン「マイスターフォーク」があります。マスターの佐々木保さんと奥様の千和美さんが二人で切り盛りしています。この店は40年前にマスターのお母さんが「軽食喫茶フォーク」としてオープンしました。近くに中学校や高校があり、その通学路にあるため、放課後はソフトクリームやカレーを食べにくる学生でにぎわっていました。1985年に保さんが引き継ぎ、現在のお店に生まれ変わりました。保さんには音楽家というもう一つの顔があります。秋田吹奏楽団でクラリネットを演奏し、年に15回もの演奏会で活躍しています。以前は指揮者でもありました。今日は、この店のカレーの特徴について語っていただきました。

110114-02.jpg

「私は吹奏楽団に長いこと所属していますので、楽団とカレーには密接な関連があると考えています。それは調和です。楽団は楽器がもつ音の特徴や団員の個性を活かすことができると素晴らしい演奏を生み、カレーは食材やスパイスの個性をうまく調理することができると美味しくなります。このようにどちらもうまく調和すると、総合的に想像以上のパワーを生じます。」
「当店のカレーの構成要素はスープと野菜、スパイスの三点です。スープは鶏ガラを地下水で煮込んで作ります。野菜は季節のものを選び、カレーの種類に合わせて蒸したり揚げたり煮込んだりして使います。ほかに、りんごは一年中すりおろして使いますが、夏と冬では味が異なるため、カレーの味に若干の影響が出ます。隠し味のショウガやニンニクは、カレーの種類によってスライスしたりおろしたりと手法を変えます。カレーに定番のジャガイモは、その時に食べきるならば使ってもよいのですが、時間が経つと味やとろみを変化させるので当店では使いません。スパイスはインデラのスタンダードを基本にして、あとは企業秘密です。」
「食材は全て県産のものを使っています。秋田には秋田こまちを始め美味しい米がたくさんあります。しかし、カレーにはルーがよく絡むように、敢えてブレンド米を使用しています。当店のカレーは一言でいうと『まんま、はがいぐカレー(秋田の方言でご飯がすすむカレーの意)』を理想としています。」

カレーのメニューは9種類あります。一番人気はカツカレーで、次はソーセージと野菜のカレーだそうです。今日は辛口カレーが食べたくて、タイ風レッドカレーを頼みました。

110114-03.jpg

一口食べると、海とココナッツミルクとの爽やかな香りがします。サラッとした赤いルーに具がたくさん入っています。エビ、イカ、ムール貝、ホタテ、パプリカ、ナス、トマト、ピーマン、カボチャ・・。味付けにエビの魚醤に鷹の爪、トマト、ワインなどを使うそうです。リング型に抜いたご飯の真ん中にはポーチドエッグが (*^^)v。カレーの辛さをマイルドにしています。このタイ風レッドカレーはメニューも見ずにオーダーするリピーターが多いそうです。

マスターは特にカレー専門店で修業をしたわけではありませんが、根っからのカレー好きで、日夜美味しいカレーの工夫や新メニューの開発に余念がありません。家庭でカレーを作る際に、より本格的な味を出すためのコツを尋ねたら、ルーに小麦粉を使わずに、仕上げにパン粉を使ってみては、とのことでした。これは私も意外でした。市販のカレールーを使うと、どうしても糊状のトロミが生じます。このトロミが苦手な方は是非お試しください。ほかに、コンソメスープを作るときにもパン粉を入れると美味しくなるそうです。


最後に、「地方での飲食店経営は大変です。特に価格の低い店にお客さんが集まり、自分のアイディアを存分に活かす機会はあまりありません。しかし、月に一度でも当店のカレーが食べたいとおっしゃる少数のお客さんのために、心を込めたカレーを今後も提供し続けたい」と話していました。

マイスターフォーク
住所:〒011-0946秋田市土崎港中央4-8-15
電話:018-847-1945
営業時間:11?14:30(昼のみ)
休日:日曜、祝日

カレーマイスター養成講座はこちらから
http://curry-m.jp/

<< 前のページへ  |  ホーム  |  次のページへ >>

最近の記事

カテゴリー

月間アーカイブ

このサイトのRSSを購読