2012年1月17日
2012年の幕開けですね。みなさんは、どのような新年を迎えられたでしょうか。
今年も素敵なカレーとの出会いがありますように!
本年も宜しくお願いいたします。
さて、新年を前にした12月、私ジュニア・カレーマイスター伊能すみ子は、シンガポールへと行ってまいりました。
シンガポールといえば、去年の某携帯電話CMで話題になり、舞台となったホテルが日本人観光客に大人気となっています。
私も宿泊はしませんでしたが、あの屋上プールを見てきましたよ。
近代的な建物も圧巻ですが、やっぱりインドの香りが私を招いているんです。
【世界が注目する国のリトルタウン】
シンガポールは、中国、マレー、インド・・・と様々な民族が集まった多民族国家です。
なので、それぞれの国の生活エリアがあって、「リトル・インディア」という小さな地区が存在します。

一歩足を踏み入れれば、そこはインド!!
サリーを着た女性やインド独特な音楽が流れていたり、立ち並ぶレストランからはスパイスの香りが街中に広がっています。
上の写真左にあるのがスリ・ヴィラマカリアマン寺院です。
極彩色の輝く高門には、ヒンドゥー教の神々が彫り込まれていて、ひとりひとり繊細な作りになっているから見ているだけで感動~。
早朝から夜まで祈りを捧げる信者や観光客でいつもごった返しています。
街並みだけでもテンションが上がってしまいますが、さらに興奮するのが巨大スーパーマーケットであるムスタファーセンター(写真右)。
シンガポールに着くと、最初に行くのがこのスーパーってくらいに大好きな場所です。
通りに面して長い建物ですが、新館がつながっていて、さらに巨大になっていてびっくりでした。
店内には、インドの生活用品が何万種類とあります。もちろん、インド料理に欠かせないスパイスや野菜もふんだんに揃っています。

今回は、レトルトカレー料理を中心にちょとっこ買ってみました。
ムスタファーには、インドをはじめマレーシアやインドネシアなど、アジアのカレーがずらりと並んでいて、全部買ったらスーツケースが重量オーバーになっちゃうくらい。
パッケージを見ても、ベジタリアン向けや肉の取り扱いなど宗教上の理由からなる国の食文化を垣間見ることができます。
あまり、日本では種類の少ない南インド・ゴアの名物であるヴィンダルーやインドネシア・バダン料理の代表であるレンダンもありますよ。
みなさんもこのスーパーに行ったら、大興奮して観光はそっちのけで、一日中買い物しちゃうこと間違いなし!
【レトルトクッキングいたしましょう♪】
スパイスを買って調理するのも楽しいけど、それだと日本のレシピを参考にしたり、自己流になってしまいますよね。現地の味に近づけるのも大変だし、そんな時にレトルトなら
その国で調理されているから、「日本人向けにアレンジ」なんてことにはなりません。
そう考えると、レトルトってとっても優秀で楽しい~って思いませんか。
さっそく、自宅でヴィンダルーを作ってみました。
元々は、ポルトガルのカルネ・ド・ヴィンダロスという料理が由来だそうです。
南インドのゴアは旧ポルトガル領だから、ポルトガルの食文化が残っているのですね。
ヴィンダルーはポークをメインに使うのが定番。豚肉?と思うかもしれませんが、カトリック教徒が多いゴアだからそれも納得です。

バナナの葉模様のプレートに盛るとちょっと雰囲気変わりますよね。
・ポークヴィンダルー
・豆粉で作ったパパド(こちらもムスタファーで購入)
・キャベツのサラダ、カチュンバル
・ターメリックライス
ヴィンダルーは、ヴィネガーとガーリック、コリアンダーやクミン、チリペッパーなどお馴染みのスパイスが表記されていました。
レトルトの中はルーだけなので、豚肉とヴィンダルーに欠かせないじゃが芋と豚肉、さらにオクラも用意。炒めて軽く煮込みます。
辛さ表記は5段階の4でしたが、タマネギがふんだんに入っていたので、さほど辛くは感じられません。それよりも爽やかさのあるスパイスの香りにやられちゃいました。香りを鼻から感じながら、そのままヴィンダルーを口に運んで味わう。なんて幸せな気分でしょう。
パパドも薄焼きなのでパリンと割れます。豆の香りがして、風味つけにガラムマサラをふりかけてみました。
本格的な調理ではないけど、いつでも手軽に旅の思い出が味わえるのは嬉しいものです。
みなさんもシンガポールに旅することがあったら、ぜひ街の雰囲気を楽しみながら買い物三昧してみてくださいね。きっとお気に入りの味がみつかるはずでしょう。
*過去のシンガポール探訪記事でも、ムスタファーセンターをご紹介しています。
http://blog.831s.com/curry/2010/02/19_post-107.shtml
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2011年9月28日
いまだに、夏の日差しのような暑さの地域もあるとはいえ、季節はもう秋。
「食欲の秋」がやってきましたね。
この季節になると、私ジュニア・カレーマイスター伊能すみ子の胃袋はとっても忙しくなります。
都内を中心に食に関するイベントが、たくさん開催されるからです。
皆さんの住んでいる地域でも、多いのではないでしょうか?
さてさて、私が潜入?したインド人もビックリなイベントのご紹介です。
【「LOVE INDIA2011」スペシャルトークショー】
このイベントは、東京カリ~番長の水野仁輔氏が発起人となってはじまった
"日本人シェフの、日本人シェフによる、インド料理ファンのためのイベント"
それが「LOVE INDIA」 です。
7人のシェフの合作ターリーが味わえたり、老舗インド料理店のコラボだったり、
様々な企画が盛りだくさん。
このイベントの発端は、1年ほど前から集っている、日本人シェフの定例会(いや飲み会?)で話が盛り上がり、イベントの実現へとなされたようです。
イベントのひとつである、ベテランシェフ3人によるスライド&トークショーは、インドに行ったことのない私の脳天をガツンとやられるような衝撃でした。
講師は、「新宿中村屋」の二宮健シェフ、「デリー」の田中源吾シェフ、「シタール」の増田泰観シェフ。司会進行は水野氏です。スタート時には、別フロアでの実演を終えた「ナイルレストラン」のナイル善己シェフもいらっしゃいました。
【それぞれの時代のインド模様】
3人のシェフがそれぞれ訪れたインドの写真をテーマ別に見ながらトークは進んでいきました。トークの途中で、同じく別フロアでの料理教室を終えた「サザンスパイス」料理研究家の渡辺玲氏も合流です。
大御所の二宮シェフが、インドを訪れたのは20年以上も前のことです。
スライドに現れたスパイス工場の機械は、とても単純なものでしたが、現在が画期的な設備になっているかといえば、そうではないと思います。
また、街中では、ヤギの解体や鶏の取引の様子が。当時は、解体されていたのが、何の肉だったのか分からなかったようですが、シェフみなさんとの協議の結果、写真は「ヤギではないか」という結論に至ったそうです。というのも、カレーに入っている"マトン"といえば、ほとんどが、"ヤギ肉"だそうです。現在でもその状況は変わっていないようで、ちょっとびっくりしました。
田中シェフは、観光名所も織り交ぜながらトークしてくださいました。
タージ・マハルの美しさを共感しながら、話題はヨーグルトごはんの"カードチリ"に。
小麦粉文化の北インドではお目見えすることのないカードチリの味は、本場インドでも苦手な人がいて賛否両論だそうです。また、プーリで作る"パニプリ"の話では、シェフ一同で「ストリートでパニプリを食べると腹をこわす」と。ストリートフードの中でも、水を使用する割合の多いパニプリ恐ろしやぁ~。
3人の中でも増田シェフは、黒蜜やマンゴーなどの輸入も手掛けているので、渡航回数は群を抜いています。今や、日本に帰るというよりは、インドに帰ると行った方が正しいのでは?というくらい。
人間ドック体験で、アーユルヴェダの病院に入院した時は、食事のほとんどが野菜などの素材重視の材料で、スパイスが少ないことに最初は驚いたそうです。また、発酵の加減が難しい"イドゥリ"の説明も詳しくしてくださいました。
まだまだ、内容の濃い話をたくさんしてくださったシェフ達。
インドへ行ったことのある人もない人も興味をそそられるポイントは、
☆インド人に"だまされる"と思う初心者は、南インドから攻めろ。
☆南インド・ゴア州「スーザロボ」の"ポークビンダルー"を食すべし。
☆現地シェフたちは、申し出れば快く調理場を見せてくれる。
☆初対面なのに、インド人は家に招いてくれる。
☆ターリーについている甘いデザートは、最初に食べるべし。
どうですか、みなさんインドに行きたくなったでしょ。
私はゴア州にとっても憧れを抱いていたから、ポークビンダルーの話を聞いた時は、胸がキュンとなりました。
水野氏は今後も毎年、この企画を継続していきたい想いが強くあるので、今回を逃してしまった方は、来年ぜひ参加してみてくださいね。
カレーマイスター養成講座HP
http://curry-m.jp/
2011年9月 9日
皆様、こんにちは。
ジュニア・カレーマイスターのhiromiです。
先月、日光を訪れました。世界遺産に登録されている社寺を拝観して、金谷(かなや)ホテルのカレーを食べるのが目的です。
新宿駅から電車に乗り、約2時間で東武日光駅に着きました。バスで15分ほど山を登ると、東照宮への参道です。その日は時折、小雨がぱらつく肌寒い日でしたが、うっすらと霧のかかる杉木立に、神聖で荘厳な雰囲気を感じました。東照宮、輪王寺、二荒山神社を参拝し、清々しい気持ちで下山しました。
駅へと戻る道を右折し、その先の坂を登ると金谷ホテルが見えます。
このホテルは明治6年に創業したクラシックな洋館です。今日まで、避暑地として国内外の来賓をお迎えしてきました。メインダイニングは2階にあり、歴代の料理長から受け継がれたフランス料理を堪能できます。1階の「メイプルリーフ」はカジュアルなティーラウンジで、パティシエ自慢のケーキが人気だそうです。
金谷ホテルでは2003年に偶然、大正時代のカレーレシピが石倉から見つかり、それを再現した「百年カレー」が、メイプルリーフの名物になっています。百年カレーにはチキンとビーフ、鴨の3種類があります。一つを選ぶのは難しいのですが、ビーフカレーにサラダとデザートが付いたセットにしました。
サラダはお皿ごと冷えており、キュウリもレタスも歯に響くようにパリパリしています。お皿に描かれているのは、ホテルの家紋のササリンドウです。
カレールーは楕円形の器に入っていて、どこか懐かしい気がします。ご飯はレーズンを入れて炊いてあります。銀のスプーンでルーをかけながら食べると、ちょっとゴージャスな気分になります。さてお味は・・・。クリーミーで甘口。お肉がたくさん入っていて、とろけそうな柔らかさです。スパイスは控え目で、考え込むような複雑さはありません。一緒に行った姉は、鴨のカレーにしました。これはナスとトマトを煮込んだルーに、軽くローストした鴨のスライスが載っていました。どちらも、まろやかで優しい味です。
デザートのバニラアイスクリームは、シャリシャリしたシャーベットに近いものでした。
スパイシーなカレーを好む人には物足りないかも知れませんが、百年前と同じカレーを今、こうして味わえることに感激しました。
金谷ホテル
TEL 0288-54-0001
営業時間 9:30~17:00 (百年カレーのみ11:00?17:00)
カレーマイスター養成講座公式HP
http://curry-m.jp/