「さしすせそ道を極める」 by 調味料マイスター養成講座

2009年10月13日

タイヌードル+4つの調味料

すっかり秋の空気となった、今日この頃。
みなさん、しっかりと「食欲の秋」をお過ごしでいますか。
こんにちは。調味料マイスターの、神林春美です。


秋じゃなくても、いつも食いしん坊女子な私ですが、先月の終わり頃、個人的にとても楽しみにしていた、「美味しい映画」を、銀座で見てきました。

きっと、ご存じの方も多いですよね。
フードスタイリストの飯島奈美さんが、お料理をスタイリングしている、映画『プール』

タイ北部チェンマイのゆるやかな空気の中で、なんてことのない静かな日常に佇んだ、日本人4人のお話です。
主人公は、チェンマイでゲストハウスを経営する女性。
映画の中では、朝も昼も夜も。
白いプールのある大きなお庭のそばに位置するキッチンで、タイや日本のごはんを、淡々と作っているシーンが何度か出てきます。

私自身、チェンマイには一度だけ行ったことがありますが、旧市街地と呼ばれるエリアには、とても大きな街の市場(タラート)があり、今回の映画でも、そのタラートでお買い物する場面が登場。
大胆にぶつ切りされたお肉や、ざるに大盛りに盛られた野菜、見たこともないような色鮮やかなフルーツなど、まさに、所狭しといった感じのそのタラートには、映像を通してもなお、エネルギッシュさを感じ、一瞬パワーをもらった気がしました。

実は、映画の中では、そのタラートの帰り、ごくごく普通の食堂で、タイのヌードル(クイッティアオ)を食べる場面が出てきます。
だいたい日本円にして、1杯100円位のクイッティアオ。
お米でできた麺に、薄味のすまし汁が、一番のスタンダードです。

091012-0260.jpg

実は、日本人にとっては、この位の塩気のスープで、充分に「薄味」を感じ、「美味しい?満足満足!」といった感じなのですが、タイの人がクイッティアオを食べる時には、それはもう絶対に欠かせぬ...、ある調味料を入れるのがごくごく普通の食べ方となっています。

その調味料とは、「甘い・酸っぱい・辛い・しょっぱい」の4つの味
せっかくなので、映画の中のシーンを再現してみましょう。
「これはね、砂糖。これは、お酢ね。こっちは、唐辛子。これは、お醤油よ。
タイではね、好きな調味料を入れて、こうやってスープの味を調整するのよ」

(たしか、だいたいこんな感じの台詞だったかと......)

091012-0259.jpg

そう、小さな容器に、この4つの調味料が入っている、この調味料セットこそ、タイの麺屋台には欠かせない、言ってみれば、4種の神器みたいなもの。

タイ人は、小さな頃から、自分の好きなスープ味を、試行錯誤するかのように見つけ出し、物心ついた頃には、自分オリジナルのブレンド方法を身に付けているのだそうです。

最初の頃は、私も、すまし汁に砂糖を入れることに、「ありえない!」と思っていたのですが、意外や意外...、実は、砂糖を入れると、なぜか味がぐっと締まるんです。

私は、そこに少々の唐辛子を入れるのが好き。
ちょっとずつちょっとずつ、調味料をブレンドしながら食べています。

しかし、とは言っても、やはり、「出されたものが、一番美味しい!」という日本人の習慣は、私も信じるところ。
タイに行った時にだけ実行してみる、これは、ちょっとした現地人気分を味わうひとつの楽しみだったりしています。

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