2010年2月24日
映画「恋するベーカリー」とパン
パンを愛する皆様、寒暖の差が激しい今日このごろですが、お元気ですか?
ジュニア・パンアドバイザー、関西在住の眞下亜矢子です。
2月になり、バレンタインを意識してか、パン屋さんの店頭では一気にチョコレートを使ったパンのラインナップが増えていますよね。チョコレートを使ったパンといえば、私の頭に真っ先に浮かぶのが「パン・オ・ショコラ」、クロワッサン生地でチョコレートを包んだものが基本系。最近では三日月のクロワッサンにチョコをかけたものもよく見かけます。寒い朝、パン・オ・ショコラと温かい飲み物で、幸せ気分を注入して出勤することも冬の楽しみです。
「パン・オ・ショコラ」、このパンは2月19日(金)から封切のメリル・ストリープ主演の映画、「恋するベーカリー」では、大人気のパン屋を経営する女主人ジェーンの得意メニュー。ストーリーでは、N.Yタイムズ紙で全米No.1の評価を獲得し、彼女の成功の第一歩となったメニュー、という設定になっており、他にもおいしそうなパンがたくさん登場します。
この映画のパンを手掛けるのは、フルーツスプレッド(ジャム)で有名なニューヨーク「サラベス・キッチン」「サラベス・ベーカリー&カフェ」の女主人サラベス・ルヴィン。
彼女は1943年ニューヨーク生まれ、1964年に大学で社会学の修士号を獲得してから、サラベス家に伝わるレシピを研究し、1980年に自宅の小さなキッチンでオレンジアプリコットマーマレードを作り出すところからフードビジネスを開始したというちょっと変わった経歴の持ち主。「サラベス・キッチン」の白い潔いほどシンプルなラベルのフルーツスプレッドは、日本でもたまに高級食品店や輸入食品店などで見かけます。
(1瓶2,500円ほどしますが・・・)
旬の果物を用い、香りや果肉を大切に、フルーツ本来の自然の甘さを最大限に活かし、凝固剤であるゲル化剤や増粘剤、安定剤などは一切加えられていません。パンやマフィン等にはもちろん、アイスクリームやヨーグルト、チーズと合わせても贅沢です。
彼女のお店は、ニューヨークのレストランを投票で評価する「ザガットサーベイ」(こちらの評価は、フランスのガイドブック「ミシュラン」のように、調査員の評価で星が決まるのではなく、一般人の投票で決まるというのが特徴です)のデザートレストランの部門で「NYでブランチをとりたいレストラン」に輝いた実績もあるほど。
多忙な日々を送る傍ら、彼女はボランティア活動にも懸命に参加しており、女性の社会参画活動や子供たちに料理の楽しさや意義を伝える活動と推進しているそうです。
彼女はパン職人としても有名で、映画の中で印象的なシーンを演出する彼女のパンの名演技(?)も本当に見逃せません。
この映画のPRのキーワードは「失敗の数だけ、きっとおいしい人生が焼きあがる」。
ナンシー・マイヤーズ監督の女性らしい視線で描かれた映画は、ちょっと甘くせつなく、音楽もとても素敵。映画を見ながらパン・オ・ショコラは食べにくいかもしれませんが、お気に入りのパンを持って(食べるとき、音の出ないものが良いですよね・・・)ぜひ劇場でご覧になってくださいね。
次回は今年のバレンタインデーにまつわるパンのお話し・・・お楽しみに!


